TOEIC L&R の受験のコツとは?TOEIC910点の僕が実践しているパート別テクニック
TOEIC900点以上のスコアを持っていると、TOEIC受験を予定している人から、TOEIC受験のコツを教えてほしいと言われることがあります。正直、コツやテクニックを勉強するぐらいなら、英語をどんどん勉強した方が個人的にはいいと思っています。
とはいえ、そんな私もTOEIC受験で実践しているテクニックがありますので、それを今回皆さんに紹介したいと思います。
※2018年現在の TOEIC L&R 出題形式に対応したお話です。
Contents
Part 1 (Listening)
これは問題用紙中の絵を見て、それに対する質問に解答をするという形式です。
中心人物・物以外に周りの風景などを確認
Part 1 が始まる前には、問題解説の音声が流れるので、始まるまで少し時間があります。この時間に問題の絵を見る人が多いと思います。
この時の注意点として、写真中心の人物・物だけではなく、周りの景色や状況がどうなっているか、よく確認しておきましょう。
というのも、例えば、コックが料理している絵があり、コックばかりに注目していると、その横の鍋はどこにあったか、というような質問をされることがそれなりにあるためです。
Part 2 (Listening)
これは質問が音声で流れ、それに対する答えを解答するという形式です。
疑問詞を確認
ここでの基本は疑問詞をしっかりと確認しておくということです。
例えばを質問が「When ~」から始まるなら、時期を聞かれているということになりますし、「Who ~」であれば誰かを聞かれてるかということになります。
これをしっかり聞き把握しておけば、解答の手助けになります。
ひっかけ問題に注意
ただしこれを利用したひっかけがありますので、いずれにせよリスニング内容は注意して確認しておく必要があります。
ひっかけの例:
(質問):いつあなたはアメリカに旅立つ予定ですか?
(選択肢A):3年前です。
(選択肢B):まだ決まっていません。
この場合、Whenで質問されており、選択肢Aには3年という単語が聞こえたので、(選択肢A)を選んでしまうというひっかけがあります。
もう一つ注意するひっかけとして、質問文と似たような発音が、回答の選択肢の中に含まれるという仕掛けです。
会話内容がよくわからないが、質問文と同じような単語が回答の選択肢に出てきたので、それを選んでしまうというひっかけです。
これについては、そういうものもあるという認識を持っておけば、簡単にひっかかりにくくなると思っています。
Part 3,4 (Listening)
一人もしくは複数名の会話が音声で流れ、会話内容に対する質問に解答する形式です。
問題と選択肢は解答用紙に記載されています。(ここがポイント)
また、TOEIC新形式の変更点として、Part 3とPart 4の一部に、図表を使った問題が出題されるようになりました。(ここもポイント)
問題文・選択肢を先読み
次の問題と選択肢を事前に読んでおきましょう。そうすることで、何に対する会話が流れるか事前に予想でき、また、会話が流れているときはポイントを把握したうえで聞くことができます。
Part 3が始まる前に少し時間があるので、1問目の問題と選択肢を読んでおきましょう。
Part 3が始まったら、可能な限り早く解答を完了して、次の問題と選択肢を読みましょう。これを繰り返すのです。
図表を先読み
次に、TOEIC新形式ではPart 3とPart 4の一部に、図表を使った問題が出題されるようになりました。
これも事前に確認して、何について書いているかというイメージを作っておきましょう。そうすることでリスニングの内容が流れた時、意味を把握しやすくなります。
例えば、図表を確認すると、商品別に割引率(discount)について記載している表のようである。さらに確認すると、商品はすべて家具のようである。これらから、会話の内容に、家具の割引率が含まれることが事前にわかり、解答が容易になります。
斜線でマーク(リスクあり)
また、できるだけ次の問題を読む時間を稼ぐために、マークは斜線だけでするという方法があります。Part 3とPart 4は斜線で一旦マークし、Part 4が終わった時点で、斜線だけのマークを塗りつぶしていくのです。(この時みんなはリーディングセクションの着手に必死になってると思います。)
ただしこの方法は、約1分ほどReadingの時間をロスします。
(Part 3は39問、Part 4は30問なので、1問1秒で塗りつぶしたとしても約1分のロス。)
Readingが得意で、時間が余るという方はやってもいいかもしれません。
私はこのテクニックを使っている時期もありましたが、リーディング時間の確保のため、今はやっていません。
Part 5,6 (Reading)
穴埋め問題の形式です。
解答できたらすぐ次の問題へ
Readingは時間との戦いです。時間をロスせず次の問題に進めていく必要があります。
時間のロスの代表的なものとして以下があります。
もう解答が決まっているのに・・・
- 後続の文章を読む。
- 自分が決めた選択肢以外を確認する。
という行動です。
自分の中で解答が決まれば、先に進みましょう。
もちろんわからない場合は、上記の確認行為によって、解答を確定させる必要があります。
わからない問題は見切りをつける
しつこいですが、Readingはスピードが命です。基本的な方針としてしばらく考えて分からなかったら、適当にマーク(これはないという選択肢以外から選択)して次に進みましょう。
私の経験則として、Part 5やPart 6ついては、時間を使ってもあまり良い結果がでません。なのでどんどん先に進んで時間を稼ぎましょう。
逆にPart 7は時間をかければ、わかるという問題があります。なのでPart 5やPart 6で無駄に時間を使わず、Part 7に配分しましょう。
見切りの基準は下記の時間配分を参考にしてください。
時間配分(Part 5,6)
Readingは75分。Part 5は30問、Part 6は16問、Part 7は54問あります。
Part 7の1問あたり、1分程度は確保しておきたいところです。そうすると、Part 7用に54分必要になります。
逆に言うと、Part 5とPart 6に対して、21分しか使えないということになります。
Part 5とPart 6合計で46問なので、1問あたり30秒程度で解く必要があります。
目安として、Part 5とPart 6は20分から25分程度で完了することが望ましいです。(時刻でいうと2:05~2:10ごろ)
これを目安に問題に見切りをつけていきましょう。
※注:この時間配分はPart 7を全問解く場合です。例えば、Part 7の最後10問にはたどり着かないという人は、それに合わせて調整してください。
Part 7 (Reading)
長文を読んで設問に解答する形式です。
文章タイトル、設問、文章の順に読む
このPartでは大量の英文が問題に記載されています。何の戦略もなく、先頭から順に読んでいくのでは、時間が足りません。読み方にはコツがあると思っています。
まず、文章のタイトル(と必要に応じて、先頭の数文)を読みます。そうすることで、内容のおおよそのイメージを掴むことができます。
次に問題文を読みます。何を聞かれているか頭にいれて、再度文章に目を通します。
単に読むのではなく、何を探さないといけないかしっかり意識して読みましょう。そうすることで無駄な部分は斜め読みし、必要な部分に集中することができます。
時間配分(Part 7)
前述のとおり、Part 7の1問あたり、1分程度のペースで解いていきましょう。
20問残っているのであれば、残り20分必要です。ペースを意識して解答していきましょう。
全体的なTOEIC受験のコツ
その他、TOEIC受験のコツを紹介します。
テスト直前(受験当日)
テスト直前は、本を読まない方が私はいいと思っています。理由はテスト自体が2時間ぶっ続けで集中する必要がある為、疲れることをテスト直前にするのはやめましょう。私は特に目が疲れるので、本を直前に読むということは絶対にしません。
逆に耳は少しならしておいたほうがいいと思います。TOEICの模擬テストのリスニングの問題や、自分がよくリスニングしている教材を、開始前に少し聞いておくと耳が英語に慣れているので、おすすめです。
トイレ
当たり前ですがしっかりとトイレに行っておきましょう。一度Readingの時点で、トイレに行きたくなり、すごい苦しい思いをした覚えがあります。そうなるとテストに集中できません。
最後に
いかがでしたでしょうか?これらのテクニックを活用することで、スコアアップが図れるのではないでしょうか?
ただし、これらのテクニックはあくまでテクニックです。本質は英語力を伸ばすことです。
これらのテクニックの中では英語力がある程度ないとできないものもあります。(Part 3,4の先読みなど)
英語力をしっかり伸ばしたうえで、これらのテクニックを使い、目標を達成するようにしていきましょう。